全身性浮腫
全身性浮腫は、おもに内臓疾患やホルモン分泌異常によって生じます。腹水や胸水なども広い意味で浮腫のひとつです。全身的に左右対称にむくみが生じること、疾患が治癒すると浮腫も消失することなどが特徴です。これらは、組織液の供給過剰が原因していることが多いと言われています。
また局所性浮腫に比べて、蛋白質が少ないのが特徴です。
- 心性浮腫(うっ血性心不全など)
- 肝性浮腫(肝硬変など)
- 腎性浮腫(腎障害・ネフローゼ症候群など)
- 栄養性浮腫(低蛋白血症;血漿タンパク質の濃度は5g/dl(アルブミン濃度2.3g/dl)以下)
- 内分泌性浮腫(甲状腺機能低下症、月経前症候群の浮腫(黄体ホルモンの影響)など)
- 妊娠性浮腫(妊娠中毒など)
- 薬剤性浮腫(消炎剤など)
- 特発性浮腫(原因不明)