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究極のホルモン補充療法

2016.01.08

最近いろいろと新しい薬が出てきたため、本来の治療意図とは違いますが、空想の中、出面白い治療法が浮かんできます。
そのひとつが、究極の更年期症候群の治療法として、ミレーナ(黄体ホルモン放出型子宮内システム;対象疾患は過多月経、月経困難症、避妊)とル・エストロジェル(経皮吸収型卵胞ホルモン製剤;両腕に塗る薬)を使ったホルモン補充療法がとても面白いと思います。
卵胞ホルモン単独で投与した場合、子宮体がんの発生率が増加すため、子宮体がんを予防する為、黄体ホルモンと一緒に投与することになっているのですが、子宮内に挿入したミレーナの効果で、直接的に子宮体がんの発生を予防できた上、ル・エストロジェル単独の全身投与をする方法です。ル・エストロジェル単独の全身投与では乳がんの発生に大きく影響しないと言われています。このため、このホルモン補充量は、唯一、乳がんと子宮体がんの両方のリスクを払拭する方法と言えると思います。