北海道・加齢とホルモン研究会
2016.06.29H28年6月某日、研究会に出かける際、娘に「お父さんどこに行くの?」と尋ねられ、「加齢とホルモン研究会に参加するんだ」というと、「いいね」と言われた。後で考えると、娘は、カレーとホルモン研究会と聞こえた様だ。
国立研究開発法人 国立国際医療研究センター 矢野 哲先生の講演がとても面白かったのでご紹介いたします。最近発表された、日本人女性の平均閉経年齢は、52.1歳で、少しずつですが、閉経年齢が伸びてきている(2年くらい)ようです。しかし、閉経がが早まるいくつかの原因につて、矢野先生が述べておりました。
閉経が早まる因子
- 子宮全摘術を受けた
- 卵管結さつ術(不妊手術) 子宮外妊娠で卵管摘出を受けた
- 子宮内膜症 の診断を受けた
- 卵巣摘出術(片側でも) 卵巣のう腫核出術(とくに子宮内膜症性卵巣腫瘍)を受けた
- 長期にわたり ピル(OCやLEP)を内服をしている
- ジェノゲスト(ディナゲスト)内服している
- GnRHa(リュープリン、スプレキュア、ゾラデックス など)を使用する
閉経が遅くなる因子
- 多のう胞性卵巣症候群
- 肥満
という事でした。しかし、以前、先輩の先生達は、子宮や卵管の手術をしても、卵巣に手術が及んでいなければ卵巣機能は大丈夫などと、我々に説明していたのは嘘だった様です。また、ピルも卵巣機能に影響を及ぼしているのは、驚きでした。